長文になりますが、、、
思いの丈を綴らせてください。
この仕事の誇りを、楽しみを、
奥深さを教えてくれたデビット伊東さんが
あっぱれ!KANAGAWA大行進を卒業されました。
デビさんは2005年から16年にもわたって
番組を盛り上げてくださいました。
2005年にこの世に産まれた子が高校生になってる、
その間MCをつとめられてたんですよ!?
浮き沈みの激しいテレビの世界で、、、
こう考えるとすごいですよね、、、
その中で私が関わったのは、たった4年。
短い時間でしたが、本当に本当にお世話になったので
最後にお礼を伝えたくて
最終回のロケ地、真鶴町へ行ってきました。
同期の長澤アナと後輩の岡村アナも一緒です。
長澤アナはデビさんと飲み仲間でしたし(違う?w)
岡村アナも番組出演は叶わなかったものの
会社でアドバイスをもらったり、いじられたりしていたので
最後にご挨拶したいと駆けつけました。
2人の想いに涙(;_;)です、、、
最終回のエンディングは、
歴代のディレクター、視聴者、
あっぱれでお世話になった方、、、
多くの方の輪が何重にもなりました。
みんなソーシャルディスタンスを保ちながら〜なので
すごい広がってた笑
デビさんは、誰よりも番組を想い
神奈川を学び、街の人を愛していました。
私がアシスタント1年目の時、
まだまだへっぽこで
視聴者の皆さんに認知されてなくて
スタッフみんながどうしたものか、、、と悩んでいた頃、
あえて、わざと、
デビさんはカメラの前で私をいじるような言動をしたのです。そして、
負けずに僕に戦ってきなさい。本気でやりなさい。
と言われました。
私は必死で、デビさんの想像以上、
プロデューサーやディレクターの想像以上の
リアクションがしたいと
それはそれは脳みそがパンクしそうなほど
コメントや展開を考えて、披露して
またコテンパンにやられて、、、
を繰り返していました。
毎週土曜が来るのが苦しくてつらくて
よく泣きました。笑
現場でも悔しくて、目に涙をためたことが何度もあります。
でも、奮闘しているうちに、いつのまにか
ひさもっちゃん、頑張れ!デビさんに負けるな!
というメールが増えたのです。
番組を愛してもらう、アシスタントを応援してもらうためには
僕が嫌われ者になるのが一番なんだ
そしてアシスタントは、必死に本気でやる姿を
視聴者の皆さんに見てもらうことが
さらに番組を愛してもらい、長く続けるためには必要なんだ
という言葉をデビさんから1年後に聞いた時
私は、
あ、本気ってこういうことなのか
と思ったのです。
デビさんは、相手の素の表情を引き出したい、
笑顔をカメラに見せて欲しい、
という思いが本当に強かったです。
だから皆さんが見てたらびっくりするような言動もあったかも、、、
いや、多々ありましたね。笑
私もどこまで乗っかるべきか、突っ込むべきかの選択に
悩みました、、、
でも取材を受けてくださった人はみんな、
また来てね!
と最後は笑顔で送り出してくれるんです。
それは、デビさんがいつでも本気だから。
愛があるから。それが伝わるから。
いつだって番組を進化させるために
次は何を仕掛けるかを常に考えているんです。
(これは本当はデビさんのメインの仕事ではないけど笑)
私がデビさんから教わって、今でも大切にしているのは
人に寄り添うこと。常に本気で仕事に向き合うことです。
アナウンサーって主役じゃないんです。
あくまで、進行役。出演する裏方なんです。
でも台本に書かれてあることを遂行するだけの人じゃ
自分らしさが出ない。
私がやる意味を自分でどう表現していくか。
台本に書かれてある以上の展開を
さりげない導きで、どうカメラの前で見せていくか、、、
デビさんは、バラエティで、舞台で、ドラマで、映画で
長年培ってきたものを惜しげもなく教えてくださいました。
この教えは、フリーになった今
とても活かされていて、私の仕事の糧になっています。
感謝しかありません。
私のアナウンサー人生で最も成長した時間だったんじゃないかな、、、
だからこそ正直、とても寂しいです。
どうして卒業しちゃうんだろう。
おじいちゃんになってもやるって言ってたのにな。
デビさんほど番組を愛している人はいないのに
って思ってしまいます。私の勝手ですね。
でも、デビさんは真鶴町で
ラーメン店をオープンさせて
まちづくり、という新しい道を歩み始めています。
今回、歴代の先輩アシスタントで
私が繋がっている方全員に連絡をとって、
みんなの思いを込めてお花を贈らせてもらったのですが、皆さん
寂しいけど新しい世界も楽しみだよね
って前向きだったのです。
あーさすが皆さん自由奔放なデビさんのアシスタント経験者だなー
なんて思ったのですが笑
だから、私もデビさんに負けないように
今の自分から、また一歩前進したいと思います。
歴代のアシスタントたち、みんな同じことを思ってると思います。
今度、みんなで真鶴町へラーメン食べに行きますね!
本当に、本当に、毎週土曜の夜に
楽しい時間をありがとうございました!
お疲れ様でした!!!